「このきょくがひきたいの!」発表会後、一気にやる気のでてきた小2Aちゃんのヒミツ

「せんせい!このきょくが、ひきたいの!」
こう元気に話してくれたのは小学2年生の A ちゃん。
今年の春の発表会後の初レッスンでのことでした。
発表会後は多くの生徒さんがホッとしてしばらく練習が減ってしまうところ、一気にやる気が出てきて、発表会の達成感の影響に私もビックリしてしまったんです。
そんな A ちゃんですが実は最初から練習に前向きだったわけではありません。
Aちゃんは当ピアノ教室(三鷹市井の頭)にバイオリンの生徒さんとして通っていたお兄さんの付き添いで2歳ころから通い始めました。まだ上手く話せず「しぇんしぇえ、しぇんしぇえ。(先生、先生)」と可愛らしく言って、お兄さんのレッスンを待合室で遊んで待っていた時からのお付き合いです。
その後Aちゃんが3才のころ、他の教室でリトミックを習っていた先生のご都合でレッスンを受けられなくなり、お兄さんの影響で当ピアノ教室(三鷹市井の頭)でピアノを始めました。当初はピアノを弾くにはまだ小さくリトミック(歌ったり、ピアノに合わせてタンバリンなどを叩いたり)が中心でした。幼稚園に入って少しずつリトミックからピアノ中心のレッスンになりましたが、ピアノを習う→練習が必要ということはお兄さんの姿を見ていて何となく理解はしていたAちゃんですが、練習するとどうなるのかということを自分であまり実感できていない状態でした。
昨年小学校に入り秋に音楽会のオーディションがありその時初めて「オルガンを弾きたい!」という気持ちが芽生え、短期間でやるには少し難しい楽譜をレッスンを受けて自分で頑張って練習し、希望のオルガンに選ばれる経験をしました。練習する→結果に結びつく→嬉しい、楽しいという事が繋がり始めました。
その後、今年の春の発表会は相談しながら希望の曲を選び、頑張って練習をして素晴らしい満足のいく演奏が出来ました。
練習する→弾けるようになる→嬉しいということがAちゃんの中で繋がりました。

発表会後の初レッスンでAちゃんは「このきょくが、ひきたいの!」と一気にやる気が出て希望した曲は「エリーゼのために」でしたが、まだ手の大きさなどオリジナルは難しい状態だったので編曲したものに挑戦し、その後も練習を続ける事ができて前回のレッスンで曲を完成して見事合格出来ました。
やる気の続いているAちゃんの希望曲を今日から新たにスタート。高音が多い曲なので高い音符🎶が早く読めるように音符のカード↓で練習。

「1、2」と私が数える間に答えるようにしカードを交換。カード交換の早さに追われるように答えていたAちゃんは終わると笑ってしまい、(ゆっくりなら答えられても早くは読めないという事に気づくことが出来)ゲーム感覚なので読めない事がいけない事と思うのでなく、もっと早く読めるようにしたい!と次回に向けて頑張る姿勢を見せてくれました。
プリントなどで音符🎶を読めるように勉強するのも大切ですが、弾きたい曲を弾くために読めるようにしたいという気持ちが育ったら(自然に出来るようになるので)それが1番良いのではないでしょうか。
Aちゃんの発表会の経験を通して、生徒さんにとって発表会は大きな成長に繋がる場だと改めて知ることが出来ました。
2026年5月3日に三鷹市芸術文化センターで当ピアノ教室(三鷹市井の頭)の発表会予定で、もっと成長したAちゃんの演奏🎶🎹を聴けるのを楽しみにしています。
Aちゃんのようにちょっとしたキッカケで練習する意味を見出すことができれば、
「何で練習するの?、、」から卒業できます。キッカケは生徒さんそれぞれ違うので、当ピアノ教室(三鷹市井の頭)では個性に合わせて、練習が身につくよう指導しています。